木工野郎Aチーム

(2001年の木工野郎はこちら)
2002-01-01 あけまして木工
  ベッド横の壁につけたマガジンラックです。
今回のコンセプトは:という感じです。
  収容能力はA4雑誌2冊とB5位の本3冊、リモコンいっぱい。 電子ブックの時代もリモコン統合化の時代もなかなか来ないなぁ。
  クラークYとかのフラットボトム翼型っぽい形にしたかったけど、 手持ちの端材の幅(89mm)と収容力を考えるとこんな妙な形になりました。 揚力なさそう…。
  壁にどうやって張り付けようかいろいろ考えましたが、結局、壁裏の柱をサーチしてピン打ちしてしまいました。引っ越しする時どうしよう…?

2002-01-13 ぐるぐる
悪い人にそそのかされて木工旋盤買ってしまいました。
  最初の3つ。謎のこけし君、謎の握り、謎の器。今見たら稚拙やな〜。
しかしこれを作ったせいで結局、一家に一台木工旋盤状態に至ったわけです。
  どうせ買うなら前から欲しかった金属加工用のミニ旋盤( )と兼ねようかと思ったけど、木工用が安いので無理に兼ねる必要はないと判断。
オンラインショップの中正で扱ってる WL-12A と迷ったけど、近所のコーナンに実物があるという理由と電子無段変速にひかれて、 HWL-611 というのを購入。
  大喜びで正月返上で作った3つ。謎の麺伸ばし棒、謎のワイングラス(?)、謎の茶碗。
  握り部分だけ空転出来る用に貫通穴をあけてあります。このため中正からドリルチャック(だけ)を購入したり。麺伸ばし棒買った方が安い。
  深めの穴を掘る練習(難しいです)。4x4 のSPF角材から削り出し。一応オイル仕上げしてあるし器状の形状をしていますが、軟らかいスカスカの木なので液体入れるの禁止。(使えん)
  木の皮が残った器が作りたくて。爪切れよ。
  材料はこんなんです。どっかで拾って来た様な木ですが一応売り物。(380円)
しかし当分ぐるぐる時代になりそうです…。

2002-02-26 麻薬?
木工旋盤というのはマイナーな趣味なのか、道具(特に刃物)が売ってません。 というか旋盤売っといてバイト置いてないというのは非道なり。 そしてつい通販のカタログ集めて日がな一日眺めてみたり、 道歩いてても無意識に「回せそうな枯木」がないか探してみたりと、 なんか悪い病気にかかった気がします。
  ペン立て。 作る前に考えたことは以下の通り。ということで、皿+丸太という構成にしました。 まさにその通り作っただけという作品。
しかし皿部分をオイル仕上げにしてしまったので、消しゴムに油が移ると消えなくなって大変という特殊機能つき。(アカンやん)

2002-03-11 旋盤様の為に働く日々。
  作業台を作りました。 それまでは、会社で捨てる予定の机をもらって来て使っていたんですが、 と不満がたまってた所に、天板に使えそうな板が安売りしていた (ラバーウッド、900x300x24、980円)ので。
  2x4材で安く頑丈にというコンセプトなんで、 切りっぱなしの2x4材を木工ボンド+コーススレッドでくっつけて終了。
…にしようかと思ってたんですが、「つい」ホゾ組みにしてしまいました。 作業台なんだから別に見た目はどうでもいいし強度的にも大差ないだろうに 何やってるんだか。しかしいい加減角のみ盤が欲しい。
  設置風景はこんな感じ。狭く感じるなぁ。というか実際狭いんですが。

2002-03-14 ペン立て×3
  結婚式にありがちなお祝いとして丸太(と同人誌とゲーム基板)をもらったので、 お返しとして作りました。丸太を半分の長さに切って使ってるので正に半返し。
  もらった丸太。ピンボケだがもうこの世にないので撮り直ししようがない。
  今回、過負荷だったのか、突然妙な匂いと共に旋盤のモータが動かなくなって焦りました。 分解してみるとこの世のものとは思えない物質が融けて固着していたので、 ガリガリ削ったらまた動く様になりました。 いいんだろうか…。

2002-04-17 アリ混入米びつ
  東急ハンズで見かけた桐の米びつのレプリカを作ってみました。 そんなタイソウなものではなく、単なる箱ですが。
  材料は防虫の意味があるので桐指定。 しかし桐という材料がなかなか売っておらず、ようやく見つけたと思ったら サブロク(1820x910mm)。材料がむちゃ余りました。箱買った方が安かったかも。
  箱モノということで、以前から興味があったルータによる組み手加工をやってみました。 (しかし桐は柔らかい=脆いので向かないかも)
  オリジナルはアラレ組みでしたが、市販しているジグの都合上、アリ組みに。 これはそれの練習結果です。それとジグも購入しました。箱買った方が安かったかも。
  しかも結果的にルータまで新調。安物と比べて静かです。 高い輸入工具なんて否定してましたが思わずボッシュ万歳。
  あと東急ハンズのフェアに吊られて、前から欲しかった洋カンナも買ってしまいました。 これは刃の調整が和カンナと違って非常に簡単で、結果としてよく切れます。 思わずスタンレー万歳。
  ツマミだけは木工旋盤で加工してみました。妙にデカ鼻。
  今回買った物を並べてみました。オリジナルの箱はいくらだったんだろう…。

2002-04-28 ちょっと回しとくか
  つぼキューキューというイカした名の自己マッサージ器具(?)のレプレカを作ってみました。 要は自分で背中のツボを押して HP 全回復+ステータス異常回復する器具です。
  取っ手部分。材質は黒壇。ドロンパ形状。(古語)
黒壇は手工具で扱うには硬くてやりにくいですが、 電動工具で扱うには木目を意識せずロウの様に扱えるのでやりやすいです。 チョコレートの様な独特の甘い香りがします。
  先端部分。最初作ったら先尖らせ過ぎて背中に突き刺さって痛かったので、 急拠ヤスリで平らに削ったのは秘密です。
  フルスクラッチで作ろうかと思ったんですが、針金部分の材料選定がなかなか難しく、 腕力で曲がる位なら使えないし曲がらないくらい頑丈なら加工が難しそうということで、 結局見本を買って改造して使うことにしました。 なら作る必要ないやん…。(それは言わない約束)

2002-05-06 GW らしく
  ゴールデンウイークということで階段を作ってみました。初めての非直角。
荷重がかかった時のことを考えると、下部に開き止めの梁を追加したかったんですが、 3660mm 長の 2x4 材2本のみから作るという方針だと足りないので見送りました。
  天板。2x4 ですがレッドシダー材に防腐塗料を塗ってみました。畳の上で。
  足。斜めの掘り込みはルータで掘って見ました。うるさいけど便利で正確です。 誰か無音ルータ作ってくれ。
  家中のクランプ・ハタガネ集めてもこんなもん。やはりクランプはいくらあっても足りぬ。
この教訓を活かして後日100円ショップでクランプ買い占めたのは秘密です。
  せっかく苦労して作った階段がこんなことに使われてしまったり。

2002-05-07 出発直前
  積木っぽい丸棒をフェイスプレートに装着。
樫だと思います。硬すぎて崩れやすいですが、まぁ削りやすい方だと思います。
  少しくり抜いてはめ合い確認。殻を剥いたゆで卵みたいな質感ですが生。
  無計画に削り中。
  削り終り。ここからサンドペーパーをかけますが、両手がいるので写真無し。
  ペーパーがけ終了。バイトで削っていきなりこの状態にしたいものです。
  オイルフィニッシュ塗布中。
  塗布終了。バイトで削っていきなりこの状態に…なる訳はありません。
  使用イメージ。(※卵は演出用品です)
  断面図がよく判る様に、カットモデルを作って見ました。(泣)
  今回は2個作りました。カットモデルも含めてどれ一つとして同じ形に仕上ってません。(未熟)

2002-06-28 資金効率
  今回のテーマの一つである、謎の高効率木取り。 こんな風に切り出すと、切り代の分だけ噛み合いがスカスカになりそうなモンですが、 ちょっとした工夫でそうならない様にしてます。
  塗装中。今回はクリア塗装なので部屋を汚さず安心。(色の問題なのか?)
  とある主要部品を削り中。今回一番楽しい作業です。
  組み立て中。クランプ全然足りず。あと2本くらい買っておこう。(こうして無限増殖)
  扉の部分は木ネジを軸にしてあります。
  完成の図。今回の出来はまぁ満足ですが、この大きさ・形状は どこかで見たと思ったら…いわゆるカラーボックスですね、980円位で売ってる。 それで充分な気がして来ました…。材料代も出ん。
  どうせ置き場所こんなトコだし。
  噛み合いがスカスカにならないタネ明かし。

2002-06-30 サッカーも見ず
  木工旋盤が楽しいということを思い出したので、また回してみました。
  基本的にはコップ、ワイングラス的な形状にしようと思った (というかそういう形の材料だった)んですが、 丸みを帯びた普通の形にするのもなんか悔しくて。
  外形完成。後で削る天井に設計図を書くのはやめましょう。
  サンドペーパー掛け。今回はエッジを立てた形にしたいので、削り過ぎに注意。
  内部を掘ります。フォスナービットというドリルに似た物で大穴を空けます。 全部手バイトで掘るより全然楽。
  フォスナービットだと底は平たくなってしまうので、そこだけ手バイトで仕上げ。
  着色仕上げ。今回は濃い着色オイルを使ってみました。 元が安物のパイン集成材なので、色が違いすぎてちょっと後悔。
  完成の図です。イマイチなんの役にも立たなさそうな形状。
  今回、端材でミサイルランチャーを作ってみました。
  というかノミ、木工バイトのスタンドなんですが。非常に簡単な作りです。 今回オチなし。

2002-07-24 木のぬくもり、木の香り
  買ったままずっと放置されていた木材(イチョウ)をおもむろに取り出し、中心に SPF 端材を接着。
長期間乾燥していたとかでは全く無く、買った時のワクワク気分が多忙や別件により失われていただけです。よくある話。
  当然の様に角を落します。16角形。
  当然の様に旋盤に装着。SPF 端材はネジ穴を残さないための犠牲君です。
  荒削り。何が上達したって、削りながら写真を撮る技術が上達しました。
  考えながら外形を削ります。
  こんな外形に仕上げてみました。表面やや荒れ。
  だいぶ出来たと思いきや、内側はまだこんなん。
  中心付近はフォスナービットで空けるのが楽です。このクソ暑いのにトレーナー着用。
  穴を広げるのは楽です。切り屑大量生産。
  イマイチ芸の無い形に仕上りました。切り屑大量生産。
  木の粉大量生産。サンドペーパーが無かった時代はどうしてたんだろうとか思ったり。
  素地完成。最近写真多いなぁ。
  今回は食器ということもあり、無害という触れ込みの桐油を使ってみました。 しかしこの揮発臭は本当に無害なのか?
  やっと完成。しかし桐油がなかなか乾燥せず苦労しました。というかまだ揮発臭。
  現場での使用例。エダマメにフルーティな揮発臭が絶妙。

2002-08-30 リアルテトリス
  収納時の占有体積が小さそうという利点を重視し、こういうタイプの扇風機を買いました。 しかし通常のタイプよりファン部分が低く、「足元が涼しい」以上のことは出来ません。(見たまんまとも言う)
仕方無いので設置する台を作ろうというのが犯行の動機です。
  そしていきなり塗装直前の図。別名:デジカメのタル型歪みチェック用写真。
支柱用に 2x4材(12F)2本、棚板用に 1x6材(6F)2本のみという激安材料構成。
  塗装終了。別名:デジカメの発色チェック用写真。

  例によって接着&クランプ。例によってクランプ不足。別名:"うんてい"。
  完成図。別名:バスケ選手用の椅子。
  使用例。自分で作るとぴったりはまって気分が良いです。別名:テトリスの赤ブロック。

  3日後の図。空きスペースは一瞬で埋まるの図。それとこのドライヤー掛けは便利なのでみなさんも是非作る様に。
  別名:単にステーを曲げただけ、なんですが。

2002-09-10 片付けながら作りながら
  なんか物(工具ばっかり?)が増えて来て手狭になって来たので、 大きな引き出しを作ることにしました。
今回は CAD を使って設計してみたんですが、寸法の計算は楽で正確です。 扱いに慣れるまでは面倒ですが、有用だと感じました。
  今回のコンセプトは安く大きな収容能力ということなので、 効率的な板取りを練ってみました。こういうのにも CAD は便利です。
便利ですがホームセンターのカットサービスは良い顔しなかったな。
  天板のミゾ掘り。ルータは便利ですが畳の上で使うものではありません。
  引き出しなので本来はスライドレールを使うべきなんですが、 高価なのと、そもそもそんな長いのは売ってないので、戸車を使います。
  戸車の穴はこういういい加減な治具+フォスナービットで。
  外箱組み立て中。
天板だけは集成材をおごってますが後は安コンパネ。
  最高に散らかってます。整理するために作ってるのによけい散らかるという矛盾。
  外箱完成、現地設置。またテトリス的なみつしりとしたサイズ。
  引き出し作り中。今回は百円均一の導入により充分な数のクランプが。
  ようやく完成。充分な容積にしたはずなのに早くも満杯になるのが不思議。

2002-10-28 また満杯か
  明らかにオーバーフローしているので本棚を増やしたいんですが… 設置できる壁がもうないです。
  壁面がないのでこういう移動書架にならざるを得ません。
  ルータ地獄。CAD 上では簡単なのに。
  サイドの板完成。材は18mm厚のノッティパイン集成材。 集成材なのに節があるという怪しげな代物ですが合板より安い。
  塗装地獄。私は本当に部屋を整理しようとしてやっているのか?という疑問が湧く瞬間。
  底面はこんな感じです。ボールベアリング入り車輪。 6輪にしようかと思ってたんですが予算の都合で4輪に。
  やっと1台完成。しかし1台ではスペース効率が改善されず何の意味もなし。
  という訳でアッという間に3台完成。 しかし実はこの間にぎっくり腰になったり妊娠発覚したりで大変でした。
  収納状態。しかし従来の3倍の容量になったはずなのに、 余った木片を入れたら容量ぴったりというのはどういうことなんだろう…。
  100円ショップの取っ手 + マグネット。安いなぁ。 パイン集成材とかボールベアリング入り車輪とか扱ってくれんものか。

2003-09-17 1年ぶりか
ロボットにかまけてたり自分が fork() して子プロセスが出来てたりしてて、 1年程木工してませんでした。
ということがこのページを更新して判ったり。
  引越しして1ヵ月経ってからアンテナつないでないことに気がついた、 というくらいテレビは見ないんですが、 阪神優勝ぐらいは見ないと関西人失格かなと思い、 とりあえずテレビ台を 3D CAD で設計してみました。
  透視図。非常にシンプルな構造ですが、中段にビデオデッキ、下にプリンタを 置くことを意図してます。
しかし特にプリンタがいい加減なモデルやな。今時こんなプリンタ無いというか。
  前の扉はこう持ち上がって奥にスライドする仕組みに挑戦してみます。 動く機構を設計するのは楽しい。
あ、言い忘れてましたが上に乗ってる緑色の物体が15年前のテレビ(CZ600D)です。実物は緑じゃないです。
  扉の収納機構。 扉に軸(ボールベアリング)をつけて、サイドパネルの溝の中をスライドさせる 予定です。
図書館とか喫茶店にある、フタに雑誌の最新号を展示してて 奥にバックナンバーがある書架もこんな仕組みではないかと思います。
  サイドパネルは軸スライド用の溝と、天板・中段取り付け用の溝をルータで掘ります。
  今回切り出しは全てホームセンターのカットサービスを利用しました。
これはその配置図。サブロク利用率93%。
横幅600mmで設計しましたが、これを623mmにすれば利用率96%も狙えます。(本末転倒)
  という訳でいきなり塗装の図。材はいつもの18mm厚ノッティパイン集成材です。
実はこの前にカット寸法が狂ってて大変な思いをしたんですが写真残ってません。
いつかは自宅パネルソーか。
  ルータ加工はこんな具合。CADで作った通りに削る機械が欲しい所です。
というかパネルソー入れる場所と資金があったらサブロクが削れるNCルータを作りたい所です。
  ベアリングとそれを固定する木ネジです。
何気なく通してますが、呼び径3mmのタッピングネジは最大直径3.2mm位あるらしく、 3mmジャストのベアリングの穴は全然通らないです。
  で、泣きながらネジを削ってます。結構タイヘン。
今度作る時は3.5mmのタッピングネジで内径4mmのベアリングにします…。
  組み立て中。中はこんな感じです。ケース側の支点もベアリングなので、 例のネジ加工は8本必要でした。
これやってた頃に阪神が優勝してしまいました。間に合わんかった…アカンやん。
  荷作り中。
接着を始めてから600mmのハタガネを持ってないことに気がついたので、 秘技ハタガネつなぎの術です。
  という訳でようやく完成。
あ、これは上にテレビを乗せる家具です。 上が迷路になってたりはしないので念のため。
  開くとこんな感じ。
作り終ると疲れと達成感で満たされ、本来の目的である収納まで手が回らないのは よくあることです。

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前田武志 mailadr
(メールアドレス本当に変更中)